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 tea room

「茶室」

 

千利休が確立した茶室は、時代を超えて人々を魅了します。
この家はそんな空間に魅了された施主の要望からはじまりました。

茶室と一言でいっても空間構成や使用材料など実に様々です。


建築家は伝統建築に学び、大工と現場で対話をし
柱一本を選ぶのにも材木屋の保管庫まで足を運び
施主とともに現物をその目で見て決めていきました。

この家は現在の住宅業界の産業化に逆行するかのように
手間を惜しまずつくり上げられたものなのです。

 

 

軒天井は杉板張り。
外壁は漆喰塗り。
今ではあまり見受けられなくなった伝統的な材料で仕上げられています。

 

 

晒し竹を組んだ格子天井。
聚楽壁に和紙張り。
本畳に障子。
この茶室内で使用されている材料は
現代の住宅ではおおよそ使われることのなくなった本物。
そのセレクトは
茶室の材料を扱う材木屋の保管庫まで足を運び
数ある材料の中から一つ一つ吟味されたものなのです。

 

茶室

 

外観

 

吟味された材料

 

玄関ホールにある襖を開けると、そこが茶室です。
明るい玄関ホールとは対照的に
自然光がコントロールされた静寂な空間が表れます。

 

 

襖の先にある異空間

 

施主のこだわりは茶室だけにとどまりません。


本格的な水屋も設けられました。
ここで使われる材料もすべて本物です。

 

 

水屋

 

この空間を設計したのはソフトデザイン1級建築士事務所。意匠設計は建築家 河澄克典によるものです。

ソフトデザイン1級建築士事務所は、名古屋を拠点に注文住宅や店舗の設計を行い
数々の個性的な空間を生み出しています。
「個々のプロジェクトに独自のコンセプトを見出しかたちにする」

そんな設計に対する考えは施主の価値観を反映した独自性の高い空間づくりへとつながっています。
お気軽にお問い合わせ下さい。

 

・意匠設計 : 河澄克典
・実施設計 : ソフトデザイン1級建築士事務所 
・施  工 : ㈱安井工務店
・竣  工 : 2012年6月
・工事種別 : 新築
・構  造 : 木造在来工法

 

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