Mixed structure garage house
「混構造のガレージハウス」
高低差のある敷地は、平らな敷地に比べて造成費用が多く必要だ。
造成工事とは、敷地を建物が建てれるように整える工事の事で
擁壁を設けて敷地を平らにするのが一般的だ。
この場合、擁壁の築造と土砂の処分に多くのコストを要する。
この家は、土地の高低差を活かし
擁壁となる部分を建物一体のコンクリート造とし
地下にビルトインガレージを設けた。
敷地のポテンシャルを最大限に活かした邸宅である。
敷地の高低差を活かしたガレージハウス
・意匠設計 : 河澄克典
・竣 工 : 2015年10月
・工事種別 : 新築
・構 造 : RC+木 混構造
詳細な高さ設計によって実現したガレージ
敷地の高低差を活かし地下にビルトインガレージを設けた計画であるが
道路から見る高低差はそれ程に高くは無い。
設計では、1cm単位の検討が行われこの家の高さは決定された。
ここは第一種低層住居専用地域。厳しい高さ制限が設けられている。
高さ制限により、建物を高く出来ない中
構造材、下地材の最低必要寸法を割り出し
ガレージの天井高さ、居住空間の天井の高さを割り振っていったという。
吹抜を中心にした回廊空間
インテリアはシンプルでありながら
施主の個性がしっかりと反映された空間に仕上がっている。
光に満ちた吹抜空間
リビングに足を踏み入れると、思わず上を見上げてしまう。
2層吹き抜けの天井高さは5mに達し
横並びの開口部からは明るい光が差し込む。
白を基調とした室内は差し込む光を反射し
やわらかい印象の空間に仕上がっている。
空間に個性を与えるアイテム達
吹抜は光を取り入れるともに、空調に関しても重要な役割を果たしている。
この家の空調設備は全館空調。
吹抜を介して家全体が一体の空間となり室内温度が一定に保たれる。
光と空調の効用を最大限活かす為
吹抜を中心とした回廊形式の計画となっている。
お気に入りのタイルを施した洗面化粧台
明るい陽の差し込む洗面コーナー。
洗面化粧台は、お気に入りのタイルを施したオリジナル。
白いドアと黒い窓
アイアンの窓を模した黒いフレームの大きな窓は
規格品のサッシを応用。
白い壁面に効果的なアクセントとなっている。
モールディングされた雰囲気のある洋風のドアは輸入品。
壁の色にあわせてオーダーで白に塗装し
アクセントに窓と色をあわせた黒色のハンドルを施した
白い階段
軽やかにスチール棒で吊られた階段は
昇降するという機能を超えて、オブジェのようだ。
この空間を設計したのはソフトデザイン1級建築士事務所。意匠設計は建築家 河澄克典によるものです。
ソフトデザイン1級建築士事務所は、名古屋を拠点に注文住宅や店舗の設計を行い数々の個性的な空間を生み出しています。
「個々のプロジェクトに独自のコンセプトを見出しかたちにする」
そんな設計に対する考えは施主の価値観を反映した独自性の高い空間づくりへとつながっています。
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