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 black tower

「黒い塔の家」 

 

ギャラリーとなる廊下

 

玄関から奥へ長い廊下が続く。この家の長さを感じる場所だ。

壁際に配されたダウンライトは、壁に光のラインをつくり リズムを生む。

壁の上端にはピクチャ―レールが設置されている。
いづれここには数々の写真が飾られ、家族のギャラリーとなる予定だ。
 

 

 

プラスαの高さを持つ黒い塔の家

 

高く上へ伸びる黒い壁面。
道路から見るその姿は黒い塔のようだ。

すぐ隣には隣地の建物が迫る。
古くからある周辺の建物は
慣習に従い 敷地いっぱいに建っている。

建設地は、都心部に見受けられる間口が狭く 奥に長い敷地。

この敷地条件の中、様々な検討を重ねてこの家は完成に至った。

一見すると2階建てなのか3階建てなのか判別の難しいこの家は
法規上の種別は2階建てとされながらも、内部に3層の床を有する。
 

 

 

光を導く中庭

 

すり鉢状に中央に流れる屋根。この中央部が中庭だ。
周辺環境に頼らず、敷地内で採光を確保するよう計画されている。

ここは、近隣商業地域。都市化が進む区域である。
将来隣地に建物が建ち並ぶことを想定したのである。
 

 

 

ロフト付のLDK

 

LDKは屋根勾配にあわせて斜めにあがる勾配天井。

最高天井高さは4mを超える。
勾配天井の登った先にはロフトがあり、ここからリビングを一望できる。

ポツポツと拡散して配された四角い窓は
外光を拡散して取り込み、強い陰影が出来る事を避けている。
それは、天井と壁、壁と床との境界を曖昧にする。


境界が曖昧な空間では不思議な広がり感を感じることが出来る。
 

 

 

特別な場所

 

この家にはもう一つ特別な場所がある。
高い腰壁に守られたルーフバルコニー。
ここは、熱心に野球に取り組む子の為につくられたバッティング練習場。
父と子のコミュニケーションの場でもある。

 

 

色とかたち

 

この家には外観からインテリアまで徹底したルールがある。
色は黒と白。
かたちは四角。
繰り返し表れる白と黒と四角のリズムが空間に統一感を与える。
 

 

 

この空間を設計したのはソフトデザイン1級建築士事務所。意匠設計は建築家 河澄克典によるものです。

ソフトデザイン1級建築士事務所は、名古屋を拠点に注文住宅や店舗の設計を行い数々の個性的な空間を生み出しています。
「個々のプロジェクトに独自のコンセプトを見出しかたちにする」

そんな設計に対する考えは施主の価値観を反映した独自性の高い空間づくりへとつながっています。
 

お気軽にお問い合わせ下さい。

 

・意匠設計 : 河澄克典

・竣工 : 2016年9月

・工事種別 : 新築

・構造 : 木造在来工法

 

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