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 Black & Wood

「黒いガルバと木の家」

 

異なる素材とオブジェクト

住宅の外壁選びはファッションのよう。

好きなものを選び、組み合わせ、家に着せる。
家づくりの楽しみの一つだ。

同じ素材でも 着せ方によって大きく変わってくる。
この家は、鋼板 と 木 という異素材を
ライン と 面 という異なるオブジェクトに配することで
より対比を強め、個々の素材を際立たせている。
 

素材から生まれる外観

ファサードは、黒いガルバリウム鋼板でアーチを描き
このアーチ内部に木目板を施した。

この2つの素材の使用は
家づくりにおいて一番最初に決定されたものである。

家づくりのスタートは様々だ。
 

プランから、インテリアから、外観から、素材から
部分のイメージはやがて全体のイメージへと発展する。


 

 

外観にルールをつくる

異素材の対比の中にも、ルールをつくる。

この家のルールは横ライン。

ガルバリウム鋼板は、横ラインが強調される よろい張り風のもの。
木目も 横方向に貼る。
そして、サッシも横ラインを意識した 横長のもの。

ルールは外観に統一感を生む。
 

 

ブルックリンモダンテイスト

インテリアのアクセントにはレンガを取り入れて
ブルックリンモダンテイストに。

木のアクセントではナチュラルになり過ぎる場合には
石やレンガ等のアクセントを取り入れて調整する。

 

 

ブラック

この家のアクセントカラーはブラック。

外壁からインテリアまで徹底して統一されている。

 

 

円形のかまち


適度な柔らかさをプラスしているのが、円形の玄関かまち。

直線 と 曲線 という異なる形体の組み合わせ。
異なるものの組み合わせは 素材だけでなく 形体にもおよぶ。
 

 

・意匠設計 : 河澄克典

・竣工 : 2018年2月

・工事種別 : 新築

・構造 : 木造在来工法

 

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